5.ただいまホグワーツ

2年生編第5話  キングズ・クロス駅9と4分の3番線に来たのはこれで2回目。
 蒸気を上げる真紅のホグワーツ特急を見上げながら、は去年の入学の時にここに来た時とはまったく違う気持ちでプラットホームにたたずんでいた。
 また、御伽噺の世界に出てくるようなあのホグワーツ城に行くのだと思うと、すぐに車両に乗り込む気になれず、しばしの間感慨深げに鮮やかな色の車体を見つめていた。
 友人達はまだ来ないだろう。出発の時間まで一時間もあるのだから。
 この日を待ちわびていたは、一刻も早く牢獄のような施設から離れたくてウィリスへ挨拶をするとさっさと出てきてしまったのだ。
 10分くらいそうしていたか、そろそろコンパートメントに荷物を置いてこようとは車内へ乗り込んだ。
 いないとは思うが、一応先頭車両から友人の姿はないかとコンパートメント内を確認しながら歩く。
 やはり馴染んだ彼らの姿も声もなく、は最終車両まで来てしまった。スネイプやメイヒューも見なかった。もっとも、メイヒューと会っていたらせっかくの良い気分も台無しになるだろうが。
 まだほとんどのコンパートメントは無人なので、どこに入ってもいい。
 また引き返すのも面倒だと思ったは、そのまま最終車両のコンパートメントに納まることにした。
 トランクの中から初めてもらったバイト代で買った本を取り出し、トランクは網棚の上に乗せる。
 椅子に腰掛け、本の表紙を見ながらは初給料を受け取った日のことを思い出した。
 生まれて初めてもらった給料というものは、にじんわりと染み入るような感動を与えた。盗んだものではない、ということがに自信を付けたのだ。
 遅刻も欠席もしなかったに、店主は労いの言葉もくれた。
 そして給料の入っている麻袋を開けてみれば、最初に言われた金額よりやや多いではないか。
 ちょこちょこミスもしていたため、その分引かれるかと思っていただけに、店主の顔と麻袋の中身を何度も見てしまうほど戸惑った。
 そんなの心情を、わかっていると頷き店主は言った。
「期待以上にがんばってくれたからね。キミさえよければ来年もお願いするよ」
 思ってもみなかった言葉に、は目も口も真ん丸にして店主を見上げるしかない。
 その顔がおもしろかったのか、彼は朗らかに笑った。
 は慌てて姿勢を正す。
「こちらからお願いしようと思ってました。またよろしくお願いします」
「ウンウン、またおいで。キミの店番ぶりはなかなかの評判だよ。店が明るくなったってね」
 お世辞だと思ったが、は照れて下を向いてしまったのだった。
 この夏のバイトのおかげでは確実に薬草の知識が増えた。それと、ちょっとだけ闇の魔術の知識も。事務室の本棚の本を片っ端から読んでいたら、その中にあったのだ。他にも呪文学や魔法薬学の本もあった。店の傾向からして仕方ないが、変身術の本はなかった。
 そしてそのお金で書店に取り置きしてもらっていたこの本を買い、バイト先を紹介してくれたウィリスにお礼をとローブを一着プレゼントしたのだ。
 その時のウィリスの顔を思い出し、思い出し笑いをする
 宇宙人でも見たような顔だった。
 ふと窓の外を見れば、プラットホームにはかなりの生徒が集まっていた。
 もしかしたら、そろそろ誰かが来るかもしれない。
 は本を置いてコンパートメントを出た。

 プラットホームは生徒とその家族でけっこう混雑していたが、友人達の姿は見つけられなかった。
 駅の時計を見れば、10:30。
 皆が来るのはもう少し後かもしれない。
 どうせ一番後ろの車両にいるのだし、窓の外に注意していれば見逃すこともないだろう、とは車内に戻ることにした。
 今さらどうとも感じないが、楽しそうな親子の会話を目にするのはやはり気持ちが落ち着かない。
 両親の記憶らしい記憶はなく、かすかにそんなような気配が残っているだけだ。
 どんな顔をしていたのか、どんなふうに話していたのか、仕事は何だったのか。
 誰も知らない。
 自身、目が覚めたら孤児院にいたのだ。写真も形見も、何も持っていなかったと院母さん達は言っていた。孤児院の玄関前に倒れていたのだと。
 は、周囲の会話が耳に入ってこないように、と意識にフタをして先頭車両へと歩き出した。すれ違ってはいないか、念の為である。
 30分前とは打って変わって賑やかになった車内を歩いていると、中ほどを過ぎたあたりでひどく難儀している女の子を見かけた。カートに乗せたトランクを車内に引き上げようとしているようだが、できずにウンウンうなっているといったところか。少女の足元にはふくろうの入った鳥かごもある。
 その女の子は平均よりも小柄で、カートを引くというよりもカートに引かれている、と表現したほうがいいような感じの子だった。トランクと鳥かご。ここまで来るのでさえ、さぞ重かったことだろう。
 そんな子がこの段差を重いトランクを引き上げるのは無理じゃなかろうか。
 親はいないのだろうか。
 はそっと外を伺ったが、それっぽい人は見当たらない。少女は一人で来ているようだ。だが彼女からは孤児のような雰囲気は感じられない。
 内心で「がんばれ」と言って通り過ぎてしまおうかとも思ったが、頬を上気させ息切れしている姿にだんだん可哀相になってきて手を貸すことにした。
「手伝おうか。ちょっと貸して」
 ふいにかけられた声に少女はびっくりして顔を上げ、隣から手を伸ばしてくるを見た。
 はカートの持ち手を握ると軽く掛け声をあげて引き上げる。
 あっさり車内に入ったカートを少女に返すと、は「新入生?」と尋ねた。
 初めてを見た人がそうするように、少女も一瞬瞳に怯えを見せた後小さく頷いた。
 はニッコリすると、
「入学おめでとう」
 とだけ言って自分のコンパートメントへ戻っていった。
 蜂蜜色の髪に澄んだ茶色の瞳。
 お人形みたいな子だな、とは思った。

 コンパートメントに戻ったは時折外に目をやりながら、本を読んで友人達が来るのを待った。
 しかし、ここで夏休み中の書店の出来事が再び。
 はいつの間にか本にのめり込んでいたのだ。
 だから、ノックもなしにいきなり勢いよく開いたドアと飛び込んできた声に、驚いて本を取り落としてしまった。
 そして運悪く、けっこう分厚い本の角がつま先に直撃する。
 じんじんと痛むつま先を抱えてウンウン唸るにおかまいなしに、駆け込むように入ってきた人物──リリーはの横に滑り込んだ。
「久しぶりね、! 元気にしてた?」
「う……ん、さっきまでは元気だったんだけどね……。あ、そうだ。クッキー食べたよ。すっごくおいしかったぁ!」
「本当に? 良かった。いろんな種類があって何にしようか悩んだかいがあったわ。あら、もしかしてこの本が取り置きしてた本?」
 リリーの視線はの膝の上の分厚い本に移った。
 いまだ鈍く痛むつま先をもぞもぞさせながら、は頷く。
「買えて良かったわね。……ねぇ、まだつま先痛む?」
 瞬間、は恨めしそうにリリーに叫んだ。
「リリー! やっぱり無視してたっ」
「あはは。ごめんごめん。何か必死に我慢してるから、ちょっと意地悪したくなっちゃった」
 憎らしいほど爽やかに笑うリリーに、逆に脱力して文句も引っ込む
 新学期早々遊ばれている。
 そういえば夏休み中もジェームズ達に何かとからかわれていた記憶がある。
 今年はそういう年なのか、とはこの先にあるかもしれない苦難を思い肩を落とした。
 それから話題は勉強のことになり、呪文学が好きなリリーは早く講義を受けたいと期待に頬を上気させた。
 その時、コンパートメントのドアをノックする音がした。
「はいはい……ととっ」
 がドアを開けようとする前にドアは開かれ、顔を覗かせたのは案の定悪戯仕掛け人。
 が笑顔で彼らを中に入れようとすると、脇からそれ以上ドアが開かれるのを阻む手があった。
 リリーだ。
 彼女はを押しのけ前へ出ると、薄ら寒いほどの笑顔で役者のようにさらさらと言葉を吐き出す。
「悪いけどここはたった今から女子専用になったの。あら、あなた達は全員男子のようね。まぁ残念。他を探してちょうだい。じゃあね」
 一気にしゃべりきると、情けも容赦もなくリリーはドアを閉め、鍵までかけた。
 はその鮮やかさに呆気にとられていて、口を挟む間もなかった。
「あぁ、せいせいした。新学期からあの人達と同じ空気なんて吸いたくないもの」
 夏休み中に皆で会った時、にこやかにお土産を手渡していたあなたはどこへ?
 と、はあの時とは別人のような友人をじっとりと眺めたのだった。
 外からはジェームズ達の騒ぐ声が聞こえてくる。
「僕達が女の子だったら入れてくれるんだねー!」
「ジェームズ、それ無茶だから」
「俺は関係ねぇだろ。巻き込むな」
「シリウスが女の子に……かぁ」
「ピーター! 何を想像してやがるっ」
「イタッ、痛いよシリウスっ、こめかみは痛いっ」
「誰かに女子の制服借りるしかないね」
「正気に戻ってジェームズ!」
 だいたい何が繰り広げられているのか、見なくてもわかるだった。
 向かいの席ではリリーもため息をついている。
 あんな集団がこのコンパートメントの前に溜まっているのかと思うと、とても恥ずかしい。
 早く着かないかな、とどちらともなく思った。
 結局あの後、いつまでも収拾のつかない騒ぎのままの彼らにキレたリリーが、コンパートメントの壁にヒビが入りそうな怒鳴り声で4人を追い払ったのだった。

 去年と同じようにすっかり日が暮れた頃にホグワーツ特急はホグズミード駅に到着した。
 外に出たリリーとは、ハグリッドがランタンを振り回しながら新入生を呼んでいる声を聞いた。一年ぶりの「イッチ年生はこっちだ!」だ。
 そして2年生以上は別のルートでホグワーツ城へ行くらしい。
 前を歩く上級生の後に続きながら、いったいどんな方法で行くのだろうとは楽しみに思った。
 夜行性としても活躍してくれる目が暗がりの中で光って目立たないように、と伏し目がちに歩いていたは、不意にローブの袖を引かれて驚いてそちらを見やった。
「見て、あれで行くみたいよ。……でも変ねぇ。馬はどこかしら」
 袖を引いたのはリリーで、彼女は前方を指差して首を傾げていた。
 も前に壁のように集まっている上級生の隙間から、リリーの言うものが何なのか確かめようとつま先立ちをする。
 しかし、は逆にリリーの言葉の意味がわからなかった。
 彼女には、翼の生えた真っ黒な馬らしき生き物が車を引いているのが見えたのだから。生徒達は続々とそれに乗り込んでいる。
「ふつうに馬車があるように見えるけど。リリー、目が悪くなった?」
「え? そうなの? ん〜?」
 ぴょこぴょこ飛び跳ねながらリリーはの言う馬車を捉えようとするが、どうしても馬車の『馬』が見えない。あるのは馬車の『車』のみ。
 その時、列車内で別れて以来だった悪戯仕掛け人の声がどこかから聞こえてきた。
「リリー、やっと見つけた! どこへ行ったかと思ってたよ」
「ジェームズ、よくこの人ごみの中で私がわかったわね」
 目を丸くしたリリーがそう言う直前、は彼女が小さく舌打ちしたのを聞いていた。
の髪の色ですぐに見つけられたさ」
 私か!
 はササッとローブのフードをかぶったが、今さらである。
 もう遅い、と笑うシリウスに剥ぎ取られてしまった。 
 それからふとリリーは謎の馬車のことを思い出し、4人にはどう見えるか尋ねた。
「車の部分しか見えないね」
 ジェームズが答えれば、あとの3人もそれに同意する。
 は不安になってしまった。
 目が悪くなったのは自分だったのかと。
がね、翼の生えた馬っぽい生き物がいるって言うのよ」
 悪戯仕掛け人の反応は3:1に分かれた。
 ジェームズ、リーマス、ピーターは不思議そうに、シリウスは眉をひそめたものに。
 そのシリウスは自分の目はどうかしてしまったのかと真剣に悩むを、哀れむような目で見つめた。
 注がれる視線に気付いたが、ちらりとシリウスを見やる。
 シリウスは言いよどむように何度か口をもごもごさせると、やがて呟くように言った。
「お前、セストラルが見えるのか?」
「セストラル? 何それ」
「あー……うん、う……ん」
 謎のうめき声をもらしたきり、シリウスは黙り込む。
 が再度尋ねようとした時、順番が回ってきた。
 皆には見えないが、には見える生き物が4人乗りの車体を引いている。
 はまじまじとその生き物を観察した。
 全身真っ黒で、いったいどんな食生活をしているのか骨と皮しかないような体躯に、白濁した目。翼はコウモリのようなつくり。
 ──ちょっと気味が悪い。
 じっくり見なきゃ良かったな、と少し後悔した時先に乗り込んでいたリリーに呼ばれ、慌てて中に上った。
 悪戯仕掛け人は次の馬車に乗ったようだ。この馬車にはリリーとの他に、他寮生が2人向かいの座席に座っている。
 馬車が音もなく上昇し、出発する。目指すはホグワーツ。
 御者もいないのにたいしたものだ、とは感心した。セストラルが御者も兼ねているのだろうか。だとしたら、この不気味な生き物は見た目とは関係なく賢い生き物なのかもしれない。
「いや、それとも帰巣本能とか匂いとか……え? 犬並み?」
、何をぶつぶつ言っているの?」
 セストラルの賢さレベルについてが考え込んでいると、訝しげな顔のリリーが覗き込んできた。思考が口から出ていたようだ。
 は「何でもない」と薄く笑ってごまかした。友人の目に見えない生き物について話し合っても意味はない。
 それから他愛もない会話をしているうちに、窓外に光輝く懐かしい城が見えてきた。
 リリーとは窓にへばりついて壮麗なホグワーツ城に見惚れていると、馬車が下降を始める。そして出発時と同じく音もなく着地した。素晴らしいことに振動もない。
 馬車を降りた2年生以上の生徒達は、そのままホグワーツ城内に入っていく。
 広い玄関ホールに一歩踏み込んだ時、帰って来たんだとはやっと実感できた。
 大広間は初めて来た時と同じく幻想的だった。何千本もの蝋燭が頭上で輝き大広間をやさしい光で照らしている。それから、魔法仕掛けの天井は満点の星空。まさに今の夜空だ。
 グリフィンドール席に着くと、長テーブルの上にはまだ料理の乗っていない金の食器が蝋燭の光を反射している。
 これから新入生の組み分けが始まるのだ。
 去年はただ迎えられるだけの立場だったが、今年はこの城に2年目として迎えられまた新入生を迎える立場となり、は自分が2年生になったんだと改めて思った。
 しばらくすると、マクゴナガルに導かれて新入生達が大広間に入ってきた。
 どの顔も大広間の様子に驚き感動し、これからの生活に期待と不安をにじませていた。
「私達も去年はああだったのよね、きっと。たった一年違いなのに、何だかかわいいわ」
 隣のリリーが小さく感想をもらしてクスクスと笑う。
 かわいいかどうかはわからないが、前半の指摘には同意できた。
 けれど、わざわざそう言うのも面倒なのでは「そうだね」と頷く。
 そして始まる、注目のイベント『組み分け儀式』。
 あまりのオンボロさに目を瞠る新入生達の前で、組み分け帽子は高らかに歌いだす。
 四つの寮の特性が歌われだした時、ふとは疑問がわいた。
「もし、あの新入生全員がグリフィンドールに選ばれたら、ちょっと大変なことになるよね」
「……またそんな突拍子もないことを」
「でも可能性はあるでしょ。限りなくゼロに近いけど」
「何て答えていいかわからないわ……」
「あぁ、そうだね、うん。ちょっと思っただけだから、気にしないで」
「そうする」
 あまりにも意味不明な会話は、最初の生徒がレイブンクローに選ばれた歓声で終わった。
 グリフィンドールに新入生が選ばれた時には拍手をしながらも、はそれぞれの寮に分けられる生徒の人数を数えていた。
 ──ほぼ均等だ。
 その結果に、うまくできてるな、と感心するだった。
 組み分けが終われば、いよいよお待ちかねのごちそうである。
 ダンブルドアの合図と共に金の皿の上に現れた数々のおいしそうな料理に生徒達の目が輝いた。
 もちろんも例外ではない。何たって約二ヶ月ぶりだ。
 ついでにグリフィンドールの食事時名物シリウスvsの光景も約二ヶ月ぶりである。
 1年生は見たこともない壮絶なその有様に呆然としている。
 すでに去年1年間で見慣れた風景となったそれを笑って流しながら、ジェームズがに話しかけた。
「そういえば、うちに遊びに来た時は人並みの食欲だったね。ぜひこの食いっぷりを父さん達の前で披露してほしかったんだけど」
「それはちょっとね……。でもおいしかったなぁ、あの料理!」
「よく倒れなかったね。お腹すいてたんじゃないの?」
 今さらだけど、と付け足すリーマス。
「そんなにヤワじゃないよ。それに、あの量でも充分足りてた」
「だったら今も慎めよっ」
「あの時はあの時、今は今っ」
 シリウスとにかかれば、大皿に山盛りの鶏肉のから揚げも一瞬で消え去ってしまう。
 この2人……というか、の座る位置のテーブルに現れる料理の量が多く見えるのも、去年と変わりない。
 肉ばかり食べているようで野菜もしっかり摂っているのがの恐ろしいところだ。
 すでに3人前は食べたと思われる頃、ふとはナイフとフォークを置いてローブのポケットをまさぐった。
 そして取り出したものを悪戯仕掛け人に渡していく。
 不思議そうに受け取ったものは、ボールペン。
「前にあげるって言ったでしょ、ボールペン」
「これがあの幻の……!」
「いや、そんなたいそうなモンじゃないから」
 派手に感動するジェームズをは淡白にいなす。
 細長い棒のようなものを手の中でくるくると弄んでいたリーマスが、
「どうやって使うの?」
 と、聞いてくる。
 はそれに丁寧に答えると、リーマスはさっそくキャップを外して手の甲にペン先を走らせた。
 インク壷に漬けてもいないのにするすると出てくる黒い線にリーマス達は驚き、目を真ん丸にしている。
「この中心の黒いのがインクだから、これがなくなったら書けなくなるよ」
「あ、そうなの。けどマグルは便利なもの使ってるんだねぇ」
 感心しながらリーマスはキャップを閉じた。
 その感想にはクスッと笑った。
 ボールペンで盛り上がっていると、いつの間にか料理は消え去りデザートが現れる。
 わざわざ別腹にしなくても余裕で入るデザートをはおいしそうに頬張った。
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